HAUNTOYS

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マクファーレントイズもスポーンから始まった。

f:id:haunTOXiN:20180808063328p:imageどうもハウントです☻今回はスポーン スポーンウルトラアクションフィギュア シリーズ1からスポーンⅠをレビューしつつ、マクファーレントイズ初期の歴史とスポーンシリーズの進化についてより深く掘り下げて行きたいと思います✌︎

McFarlaneToys

マクファーレントイズはスポーンなどで知られるイメージコミックス創設者の一人であるトッド・マクファーレン(Todd McFarlane)が1994年に立ち上げた版権管理会社TMP(トッド・マクファーレン・プロダクション)内に設立したアクションフィギュアの製作に特化したトイブランドです。ヤングブラッド、ウェットワークス、トータルカオスシリーズなど名だたるフィギュアシリーズ世に送り出し、中でもスポーンシリーズはアクションフィギュアの代名詞とも言える存在となりました。

TODDTOYS

彼は93年にマテル社から発売された初のスポーン商品であるミニカー「スポーン・モービル」に納得がいかず、クオリティにこだわったアクションフィギュアを自ら販売、製造するべく着手しました。そして94年の10月〝トッドトイズ〟としてスポーンウルトラアクションフィギュア第1弾が全米で発表され、その完成度の高さから子供たちはもちろんそれまでアクションフィギュアを手にしなかった年長のファンも引きつけ社会現象を巻き起こしました。

SPAWNSERIES

スポーンシリーズはトッドトイズ(マクファーレントイズ)の設立と共にトッドの自身の意欲作「スポーン」をテーマに企画されたアクションフィギュアシリーズ。マクファーレントイズの設立された1994年から2008年までに渡り、35ものナンバリングシリーズで展開されました。原作やキャラ設定に縛られず、バラエティにとんだ様々なシリーズが発売されました。

SERIES1 SPAWNⅠ(1994年)

f:id:haunTOXiN:20180808064015j:image☝︎シリーズ1のブリスターはパック式になっており、各フィギュアに1冊コミックが付属。基本設定は原作コミックと同じの書き下ろしコミックで、全9冊を集めることで1冊の物語になります。フィギュアのラインナップは原作コミックから人気のキャラクターを子供たちをターゲットに捉えてデザインされています。
f:id:haunTOXiN:20180808064054j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064019j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064008j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064037j:image☝︎スポーンシリーズの原点にしてアクションフィギュアブームの立役者になったとも言えるスポーンⅠ。当時ではその完成度の高さとベーシックなデザインで大ヒット、おそらく日本で最も見かけるであろうスポーン。スポーンシリーズでも初期のクラシックコスチュームのスポーンはこのスポーンⅠだけです。f:id:haunTOXiN:20180808064033j:image☝︎バックルのチェーンは取り外し可能。武器としても装着できます。f:id:haunTOXiN:20180808064029j:image☝︎背中にはマントを取り付ける際に固定するアタッチメントが。f:id:haunTOXiN:20180808064000j:image☝︎マントを取り付けるとアタッチメントはほとんど目立ちません。f:id:haunTOXiN:20180808064048j:image☝︎首元にはチェーンを取り付けられます。f:id:haunTOXiN:20180808064041j:image☝︎マントは折り畳むことができますが、特定の箇所で固定はできません。f:id:haunTOXiN:20180808064011j:image☝︎付属品にはフィギュアオリジナルデザインのスポーンの住処である路地裏で作られたであろう武器。
f:id:haunTOXiN:20180808063956j:imageよく出来たフィギュアに溢れかえった今でこそ質のいいものを簡単に手に入れられますが、当時ではアメトイの常識を覆す一体だったそうでアクションフィギュアの代名詞ともなったそうですね。確かにシンプルなかっこよさと言うか、付属のコミックと並べるといかにも表紙を突き破ってきたような直球勝負なデザインです。余談ですがラインナップにはありませんが、数十個に一個単位でマスクオフ(ハンバーガーヘッド)バージョンが生産されていたみたいです。

 

SERIES2 SPAWNⅡ(1995年)

f:id:haunTOXiN:20180808064044j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064004j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064023j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064026j:image☝︎シリーズ2でもコマンドスポーン、パイロットスポーンと新たなスポーンがラインナップされましたがほぼリデコ版。スポーンⅠから約1年後、シリーズ第3弾にして待望のスポーン新バージョンがリリース。前作からコスチュームが一新され、よりポージングに特化したデザインに、リディーマーとの戦いで負傷し、コスチュームが再生していく姿が再現されています。

f:id:haunTOXiN:20180808064454j:image☝︎全体的にカスタムしているのですが、翼が開閉するようなギミック付きのマント、フィギュアオリジナルデザインの銃が付属。ヘッドパーツはハーフマスク(素顔が半分出ている状態)のものしかありませんが、同素体のシリーズ4エグゾスケルトンから移植しています。
f:id:haunTOXiN:20180808064431j:image☝︎スポーンⅠとはかわってアクションやギミックに特化したフィギュアになってます。腕に関節が追加されたことで遊びやすくなりましたね。コミックでの新コスチュームのカットを再現したため前傾姿勢でポーズは固定されているので、逆に脚の関節は無くなっています。

SERIES7 SPAWNⅢ(1997年)

f:id:haunTOXiN:20180808064528j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064535j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064554j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064502j:image☝︎映画公開に伴いマクファトイも躍進の年となった97年、スポーン第3弾が満を持してラインナップ。シリーズ7作目にして正統進化を遂げたスポーンの決定版とも言える出来映え。チェーンが連結式になったり、マントに開閉式のギミックが採用されていたり、新たな試みに挑戦しているのが伺えます。

f:id:haunTOXiN:20180808083144j:image☝︎本来はボックスケースに入っており、スポーンⅢの象徴とも言えるプラスチックと布の複合性マントが。マントはバックルを押すと開閉するギミックになっています。ちなみにリデコ版ではフクロウがオオカミに変更されています。
f:id:haunTOXiN:20180808064557j:image☝︎スポーンⅠ、スポーンⅡを踏襲したとも見て取れる可動域。ついに手足ともにフル可動するスポーンが登場しました。
f:id:haunTOXiN:20180808064538j:image☝︎特筆すべきは目の発光ギミック。右手を一定の箇所まで上げることで、内蔵されたライトが点灯します。電池交換はできないので注意。
f:id:haunTOXiN:20180808064531j:image☝︎マントギミックが壊れて取り外したので、マスクオフ版のケープを装着しています。
f:id:haunTOXiN:20180808141825j:image☝︎こちらがそのマスクオフ版。スポーンⅢ素体で頭部が新規に造形されています。KAY-BEE限定で発売されアクリルケースに入っていました。

f:id:haunTOXiN:20180808141855j:image☝︎マクファトイが全世界で認知され、アクションフィギュアブランドとしての地位を確立していく最中に発売されたスポーンとあってその出来は確かなものです。どちらかと言うとスポーンⅠの正統進化と言える出来に。

ATTACK SPAWN(1997年)

f:id:haunTOXiN:20180808064439j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064427j:imagef:id:haunTOXiN:20180808142706j:imagef:id:haunTOXiN:20180808064435j:image☝︎アメトイ的な表現を最低限に抑えいかに実写版のイメージに忠実に寄せるかにこだわったデザイン。劇中を再現した細かいディテールと徹底して作り込まれたモールドでコレクターだけでなく、映画ファンさえも虜にしました。スポーンフィギュアがリアル路線へと転換して行くきっかけにもなったシリーズ。

f:id:haunTOXiN:20180808064546j:image☝︎すでにマクファトイはこれだけの技術力を保持しているとファンだけでなく他者のメーカーにも知らしめることになった実写版スポーン。シリーズ7のスポーンⅢとほぼ同時期に発売されたにもかかわらず、一風変わったテイストでコレクターを驚かせました。しかし日本で映画は大ヒットとまでは行かず、またこの頃は子供たちにリアルなフィギュアが受け入れられていなかったこともあってか、映画のヒットを見込んでレッズが再販をかけまくった結果大量の在庫が品余り状態に。
f:id:haunTOXiN:20180808064514j:image☝︎スポーンⅠと比較するとその違いは一目瞭然。たったの3年でここまでのクオリティに持ってくるという事にマクファトイの技術の進歩から恐ろしさすら感じます。

SERIES12 SPAWNⅣ(1998年)

f:id:haunTOXiN:20180808064458j:image☝︎スポーンⅢから更に約1年、シリーズを重ね進化したスポーン第4弾はコマンドスポーンとして帰ってきました。豊富な付属武器と原作コミックに忠実なデザインはコレクターだけでなくコミックファンまでもを唸らせました。
f:id:haunTOXiN:20180808064442j:image☝︎武器を構えるため腕の可動域が増したスポーンⅣですが、ここに来て脚の可動が削除されたところを見るにマクファトイが映画などイメージコミックス以外の商品を展開して行くようになり、スポーンがアクションフィギュアからスタチューフィギュアへと転換していく様子が伺えます。

f:id:haunTOXiN:20180808145002j:image☝︎シリーズ2で初めてラインナップされたコマンドスポーン。今後も様々なコマンドスポーンがリリースされ、カースオブザスポーンに次ぐ人気のスポーンになったのはこのレギュラースポーンとしての名を冠して発売されたスポーンⅣの功績も大きいと言えます。
f:id:haunTOXiN:20180808064542j:image☝︎前作まで続いたクラシックコスチュームから一新、とことんファンを飽きさせないこだわりを感じます。ある意味邪道とも言えるやり方ではありますが、スポーンⅢと比較すると全身のディテールやスタイルの良さから純粋にフィギュアとしてステップアップし、シンプルなかっこよさを追求したスポーンに。
f:id:haunTOXiN:20180808064511j:imageどのスポーンにもそれぞれ魅力があり、マクファトイには動かして、遊んで、飾れる色褪せないアメトイらしさが詰め込まれていると思います。自分はシリーズ3からシリーズ14までの旧マクファーレントイズ(15以降はロゴマークが一新され徐々にポージングやギミック面が減っていきます)が特に好きで、子供向けなギミックが搭載されているのに大人受けを狙った造形に惹かれました。現在マクファーレン自身がメガホンを取り新作映画を製作中とのことで、役20年ぶりの映像化と言うこともあってスポーンフィギュアの今後の展開にも期待したいですね✌︎